百菜劇場について
びわ湖のほとりで生きものたちとともに育ちました
百菜劇場は、びわ湖につながる水郷地帯、滋賀県近江八幡市北之庄町にあります。
肥沃な土と水に恵まれたこの土地には、カエル、トンボ、ドジョウなど、たくさんの生きものが住んでいます。
田んぼの虫や魚を食べに、サギ、カモ、ツバメなど、いろいろな鳥がやってきます。
生きものが住みやすいように、農薬や化学肥料はいっさい使いません。
そのため手間がかかりますが、生きものとともにじっくり育ったお米や野菜は、しっかりとした香りと食感があり、おいしいです。
百菜劇場は農業をとおして、この地球で人が自然の一部としてずっと暮らせる未来を築いていきたいと思っています。
私たちのお米や野菜を食べることが、その未来につながることを願っています。
百菜劇場のミッション
真面目にお米づくり
農の担い手として、地域の経験豊富な農家から学び、持続可能な稲作のあり方を探求し、地道にお米づくりに取り組む。
農と人の暮らしを近づける
食べものを種から観察するものとして、食べものの背景を伝え、人と喜びを分かち合う。
自然に触れることで生まれる気づきによって、人の人生を良いものにする。
生きものが多様な田んぼの風景を残す
有機栽培の田畑を地域に増やすことで、生物多様性の豊かな環境を再生する。
農を担う仲間を増やし、地域に有機農業を根付かせる。
百菜劇場の活動内容
びわ湖のほとりで、農薬・化学肥料を使わない
お米の栽培・販売をしています。
お米を使って、米粉や米麹味噌などの
加工品を製造・販売しています。
田植えや稲刈り、米麹づくりや味噌仕込みなど
年間を通じて体験ができます。
これまでの活動
2006年~2013年
農の連続講座
畑に地元の生産者や大学の先生などを招いて野菜作りの勉強会を開催しました。
2006年~現在も活動中
共同菜園
畑で地域住民や小規模保育所、自主保育グループの受け入れをしています。
2008年~現在も活動中
食の講座
味噌仕込みやヨシちまきづくりなど、地域に根差した職を学び、手作りする会を開いています。
2009年~2010年
百菜市場サンデーマーケット
地元の作り手が集まるオーガニックマーケットを開催しました。
2011年~現在も活動中
レンコン掘り体験
レンコン掘り体験の受け入れと、レンコン畑のお世話をするサポーターを募集しています。
2018年~現在も活動中
田んぼの学校
田んぼの環境や生きものについて、子供たちともに学ぶ場づくりをしています。
2012年
バンブーグリーンハウス建築
地域の里山保全と資源利用を目指して竹のハウスを建てました。※現在はありません
2011年~2016年
はたけっこ
自然の不思議に驚く感性を、親子で育てる食育プログラムを開催しました。
代表者プロフィール
福井県福井市生まれ。ジブリが好きで、人と生きものが仲よく暮らす世界を夢見ながら、都会への憧れを捨てきれず、東京農工大学に入学。学生時代、東京・国分寺にある玄米定食のお店「でめてる」でのアルバイトがきっかけで有機野菜のおいしさに気づく。
2007年、就職をきっかけに滋賀県に移住し建設会社で働く(菜園付き宅地の販売)。食べることが好きなのと、お金に頼らない生き方への憧れから、農業をしたいと思いはじめる。
2011年からNPO法人百菜劇場に参画。2014年、近江八幡市北之庄町に田んぼを借りて独立就農。2019年、NPO法人百菜劇場の代表理事に。
近隣の農家さんたちに教えを請いながら、お米の有機栽培に取り組む。お年寄りを追いかけて昔の稲作や料理を教えてもらうことが好き。
百菜劇場の歩み
2004年7月 | 安心安全な食のネットワークづくりを目標に、近江八幡市小船木町の畑50アールを拠点に任意団体として活動スタート 地元の生産者を招いて畑での交流イベントを開催。畑を「百菜劇場(ひゃくさいげきじょう)」と命名 |
2006年8月 | NPO法人認証取得 |
2011年4月 | 近江八幡市北之庄町の田畑約1ヘクタールを新たな拠点として、お米の栽培をはじめる |
2014年4月 | 現代表の廣部が新規就農 |
2024年3月 | 田畑が5ヘクタールになる |
役員紹介
代表理事 | 廣部里美 | 農家、しが農業女子100人プロジェクト理事 |
理事 | 飯田航 | 秋村組 |
理事 | 田口真太郎 | 成安造形大学 未来社会デザイン共創機構 研究員 |
監事 | 小林めぐみ | 小林ファーム、びわこ大中愛菜館 |